1980年代以降、日中民間交流は益々活発になり、現在、在日華人(日本国籍取得者を含む)は100万人を超え、日本社会の重要な一構成員となっています。私自身もその一人として、約30年にわたり日本で生活し、仕事の基盤を築いてまいりました。

 研究所所長崔学森氏は20余年前、福岡で留学時代に出会った友人です。崔氏は日中の歴史研究に長年取り組んできましたが、近年は中国帰国者と在日華人問題に焦点を当てた研究に取り組んでいます。私たちは留学した後、それぞれ異なる道を進みましたが、ともに日中両国の平和と友好の推進を共通の使命として歩んでまいりました。

 崔氏の研究は、歴史と現代を貫く、理論的かつ実践的意義があるものです。また学術界だけでなく、社会にも深い影響を与えるものです。私はその長年の尽力に共感するとともに、「中国帰国者在日華人研究所」の設立に、発起人かつ代表理事として微力ながら貢献できることを至極光栄に存じます。

 さらに、この度、当研究所の顧問として、中国残邦人国家賠償訴訟に長年携わり、帰国者に寄り添い続けてこられた弁護士の河合弘之先生、小野寺利孝先生、並びに中国帰国者の取材研究に多大な業績を残している藤沼敏子先生が就任してくださいました。衷心より御礼申し上げます。

 弊所設立までの理事各位の献身的なご尽力に心より感謝するとともに、皆様には本研究所への広範なご支援をお願い申しあげます。

 最後に、更なる日中民間交流事業推進、平和の維持に寄与していくことをお誓いし、ご挨拶に代えさせていただきます。

 

 大平 健

 2025月吉日